第 9 回 化 学 安 全 講 習 会   
主 催  日本化学会近畿支部
共 催  安全工学協会・近畿化学協会・化学工学会関西支部
日本分析化学会近畿支部・大阪工研協会

 
 化学物質はあらゆる産業分野において非常に重要で不可欠なものですが、その性質を理解せず取扱いを誤ると発火や爆発、中毒などの事故に繋ります。また、化学物質の環境への影響も極めて重要な問題であり、その規制基準が益々厳しくなってきています。このような観点から、日本化学会近畿支部では化学物質への理解を深め、研究所や工場などの安全性を高め、地球環境を守るために、危険・有害性化学物質の基礎知識や規制基準、災害例や中毒症例からみた事故防止対策、企業での安全活動の実例など現場に即した化学安全に関する講習会を企画致しました。安全についての新規教育や再教育として絶好の機会ですので、皆様の多数の参加をお待ちしております。
日 時 平成14年6月6日(木)〜7日(金)
会 場 大阪科学技術センター8階大ホール
(大阪市西区靭本町1丁目8番4号・電話 06-6443-5324)
[交通] 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車、25番・28番出口を北へ約5分、または同御堂筋線「本町」駅下車、2番出口を西北へ約10分。(うつぼ公園北詰)

(演題題目及び講師)

第1日(6月6日)

1.最近の化学工場における爆発・火災災害の傾向とその教訓(10:00〜11:30)

株式会社東レ経営研究所特別研究員  三村和男 氏

最近、化学工場における爆発・火災災害は増える傾向にある。その多くは在来型のものであり、特に人的・管理的要因によるものが目立つ。このような爆発・火災災害の特徴、その背景および災害から学ぶべき教訓とそれをどのように生かし続けるかについて述べたい。


2. 静電気対策の基本的な考え(静電気実験デモンストレーション)(12:50〜14:50)

静電気対策関係技術コンサルタント  大越孝一 氏

昨今、わが国の安全技術は度重なる大きなトラブルの発生に因り、安全技術神話は崩壊して、信頼を失墜しています。未だに後を絶たない静電気トラブルの発生にも、何か共通点があるのではないでしょうか?
上記の視点から最近の静電気問題を概観して、安全・衛生、品質水準等々の維持・向上等を確保する的確な静電気対策の必要性を把握します。なお、静電気トラブル発生防止に役立つ講演内容の具体的説明手段として、静電気実験を取入れて補足致します。


3.化学物質の特性に対応した総合管理(15:00〜16:20)

日本産業安全衛生研究所  小峯弘久 氏

化学物質の持つ危険・有害性の理解とそれぞれの性質に見合った対策が必要で、法規制のみを守っているというレベルでは問題がある。これからの管理は、現在の欧米の安全管理手法の基本哲学である厳格責任追及主義を頭に描きつつ最適の自社独自の防御システムを構築すること。


第2日(6月7日)

4. 化学工業と法規制(9:30〜10:40)

元(株)カネカ・クリエイティブ・コンサルティング  藤原 肇 氏

化学工業に係る法規制は極めて多岐にわたっている。法律のなじみにくさの原因を追求し、どんな種類の化学物質関連法律があるのか全体像の把握に挑戦する。更に、労働安全衛生法をとりあげ内容の解明にせまる。

5. 化学物質の毒性評価とリスクアセスメント(10:50〜12:20)

(株)住化技術情報センター調査グループ主幹研究員  澤 瀉 久 方 氏

化学物質の毒性評価の目的、実験動物を用いた毒性試験法と試験結果の評価について具体的に紹介すると共に、試験結果に影響を及ぼす要因についても紹介する。
また、化学物質曝露とヒトの健康リスクアセスメント、特に発癌性のリスクアセスメントの考え方と具体例について述べる。


6.化学物質の危険性評価とフィジカルリスクアセスメント(13:20〜15:10)

住友化学工業(株)生産技術センター  菊池武史 氏

化学物質が持つ潜在危険性(自己反応性、熱安定性、混合危険性等)を評価するための手法(評価装置、評価スキーム等)について解説する。また、フィジカルリスク(火災・爆発による影響の大きさと発生頻度)アセスメントの考え方を紹介する。


7.化学災害事例とその教訓(15:20〜17:00)

大阪市消防局予防部設備保安課管理係長  道下亮一 氏

過去の化学災害事例に基づき、施設のハード面のみならずソフト面において、人はどのような時に失敗するかなどを教訓とし、日頃の安全に関する教育の充実及び保安意識の高揚を図り、事故の再発防止に活かしていくことが重要です。また、卓上実験で引火、爆発、火災の伝播、ガスの拡散等を実際に目で見ることにより化学物質の性状について一層理解を深める。
申込締切日 5月24日(金) 定 員 100名
参 加 費 テキスト代・ 消費税を含む
会員 32,000円 非会員 42,000円
本講習会では「化学安全講習会受講証明書」を発行いたします。
申込方法 下記申込書により参加費を添えてお申し込み下さい。
  1. 送金方法は、銀行振込[三井住友銀行大阪中央支店普通預金No.3649130・社団法人日本化学会近畿支部]または郵便振替[00900-9-9638・社団法人日本化学会近畿支部]をご利用下さい。但し、振込手数料は当方では負担致しませんが何卒ご了承願います。
  2. 主催・共催団体の会員である会社・工場よりお申込みの場合、参加者個人が非会員でも会員並参加費で取扱います。
  3. 前日までにキャンセルのご連絡がない場合、参加費はお返し致しません。
  4. 申込者には参加証を送付します。(6月上旬)
申込先 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
日 本 化 学 会 近 畿 支 部電話 06 (6441) 5531Fax 06 (6443) 6685



「第9回化学安全講習会」参加申込書  2002年度)
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送金内容   32,000   非会員  42,000            日送金 銀行振込
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