第12回 「化学教育サロン」

主催 日本化学会化学教育協議会近畿支部

 
 2002年(高校では2003年)に実施された現行指導要領のもと,小学校・中学校・高校の化学をめぐる理科教育はどのような状況になってきたでしょうか。
現行指導要領が実施される前には,中学校でのイオン,電子などの内容が高校化学へ,化学結合,気体の定量的扱いなどが化学Tから化学Uへ移されたことや化学Uの内容の選択的扱いなどについて様々な不安や混乱がありました。導入後6年(高校では5年)を迎え,小・中・高の教育は現教育課程に適応してきたかに見えるものの,まだまだ手探りの試行錯誤は続いているようにも感じられます。そして,早くも次期指導要領の改訂は佳境に入っており,近々その姿が明らかにされるといわれています。次期指導要領は,果たしてどのような改革を盛り込んだものになるでしょうか。また,現行の課題はどの程度解決されているのでしょうか。私たちの興味はつきませんが,もう一方で,指導要領にとらわれずに化学をめぐる理科教育の展望についても語り合いたいものです。学習指導要領のありようも含めて,これからの化学・理科教育について,今の時期だからこそ議論しておくことがあると考え,上記のようなテーマを設定しました。
本会では、新指導要領の改訂に関わっていらっしゃる笹尾先生、現行指導要領で強調されている「探究学習」の実現に向けて実践的に活動・研究されている高橋先生、西川先生、福岡先生をお迎えし、それぞれの立場から話題提供していただきます。その後,自由に意見の交換を行い,議論を深めたいと思います。化学に限らず理科教育に興味をお持ちの方ならどなたでもご参加を歓迎します。

 

日 時 平成19年11月17日(第3土曜)午後1時30分から
会 場 大阪教育大学天王寺キャンパス
(大阪市天王寺区南河堀町4-88,JR大阪環状線寺田町南口西へ5分)



話 題 「化学をめぐる理科教育の新しい展開」
 趣旨説明 13:30〜13:35
 話題提供 13:35〜15:00
話題提供者  笹尾幸夫(国立教育政策研究所教育課程調査官)
高橋直久(兵庫県立姫路西高等学校)
西川光二(宇治市立北宇治中学校)
福岡亮治(京都市立青少年科学センター)
 自由討議 15:15〜17:15


話題提供を受けた後,自由に討議を行ないます。なお,討議終了後に懇親会を持ちますので,そちらにもご出席くださいますようご案内申し上げます。
参 加 費 500円(資料および懇親会費,学生は無料))
申込方法 「化学教育サロン」と標記し,氏名,所属(所在地,電話)を記載し、葉書, Fax, E-mail等で下記宛お申込み下さい。当日参加でも結構です。
連絡先

〒612-8522 京都市伏見区深草藤森町1  京都教育大学 村上忠幸 
電話:075-644-8274 Fax: 075-645-1756
E-mail: tmurakam@kyokyo-u.ac.jp