Q127★プリン石けんの材料にご飯とかんきつ類の皮を入れるのはなぜですか?

  
それはね…

プリン石鹸を作るのに必要な材料は古い油(使い古しのてんぷら油など)と、水酸化ナトリウム(苛性ソーダとも言います)、冷やご飯、みかんなどかんきつ類の皮、などです。
 一般に古い油と水酸化ナトリウムをまぜると「けん化」という反応がおこって、石鹸ができます。プリン石鹸はやわらかい石鹸なので、そのやわらかさを出すために工夫が必要です。冷やご飯を加熱してかき回しているとでんぷんのりというやわらかい状態になってくるので、その効果を利用してやわらかさを出すのではないでしょうか。化学の眼でそれを調べるには、いろいろな条件で自分でつくってみると、よくわかると思います。冷やご飯を入れない場合、少しいいれる場合、たくさん入れる場合など、他の材料の量を変えずに、ご飯の量だけ変えてつくってみると、ご飯を入れる効果が、自分でわかると思います。調べてみてください。
 次に、かんきつ類の皮ですが、古い油を使って作る石鹸では、使うときに油のにおいがすることがあります。その匂いを消すためやかんきつ類の皮に含まれる油が洗い物に効果があるので、その効果も利用していると考えられます。

最後に注意点ですが、石鹸作りに使う水酸化ナトリウムは目の中に入ると危険なので、水酸化ナトリウムや水酸化ナトリウムの入った液体が目に入らないように、ゴーグルや保護めがねをしてから石鹸作りをするようにしてください。

(AK & TO) 2007/08/12