Q133★凍らせたジュースを飲むとき、最初は甘いのに、最後は水っぽくなっています。おいしく飲む方法をしらべるために、みず、しおみず、さとうみずをこおらせて溶け方をしらべています。溶ける順番は違いますが、この方法ではなぜ最初があまくて最後がみずになるのかいまいちわかりません。どのような実験をすればいいか教えてください。

  
それはね…

こんな実験をしてみたらどうでしょうか。
 ジュースを凍らせてつくったかたまりをくだいてざるのようなところに入れ、室温で放置して、溶けてぽたぽた落ちてくる液体を溶けはじめから順に、例えば10ミリリットルずつ集めるというようにすればいいでしょう。最初のほうに落ちてきた液体と最後のほうに落ちてきた液体をおなじ温度で少しなめてみると違いがわかるでしょう。水を蒸発させて、残ったものの量を比べればちがいがもっとよくわかるかもしれませんが、差は非常に小さいと考えられるので精密なはかりなどがないと難しいかもしれません。

 ジュースは純粋な水と違い、砂糖が水に溶けた砂糖水と考えることができます。純粋な水と砂糖水とでは凍る温度が異なります。砂糖に限らず、何かが水に溶けていると凍る温度が少し低くなります。
 最初にジュースを凍らせたときは水だけが凍り始め、温度が低くなると砂糖水の部分も凍るようになります。凍る温度が低いということは溶け始める温度も低いということです。溶け始める温度が低いということはより早く溶け始めるということです。
 凍らせたジュースを飲むとき、最初に溶け始めるのは砂糖がよりたくさん溶けた水の部分なので、一番甘く感じます。最後に溶けるのは純粋な水に近い部分なので、水っぽく感じたのでしょう。

(AK) 2007/08/20