Q139★1.金属に塩をかけると、さびやすくなるのはどうしてですか。ぼくは、塩は外に置いておくと湿って固まる。ここから、塩は空気中の水分を集める性質があり、その水分と空気によって、さびやすくなると思います。2.金属には、なぜさびにくいものと、さびやすいものがあるのですか。ぼくは、できている物質がちがうからであると思います。3.母が、手芸用のスパンコールの中に、はさみを入れておくと、ものすごいはやさで、さびたのですがどうしてですか。ぼくは、スパンコールが塩と同じ働きをしたのだと思います。4.スキー板をカバーなしで、車の屋根に積んではしると、さびやすくなると聞いたのですがなぜですか。ぼくは、空気が風によってよく当たるからだと思います。


  
それはね…

あなたの質問のしかたはすばらしいです。質問内容ついて自分自身の考え方がしっかりと書いてあるので、疑問点がはっきりと伝わります。

1.あなたの考えで行くと、塩よりも水をつけたほうがさびやすいということになりそうですが、実際にはただの水よりも塩水をつけたほうがさびやすいのです。以前、ほかの人の質問で、「鉄がさびるためには空気と水の両方が必要」という話をしましたが、そのさびる過程を早めるのが塩の役割です。ただ、あなたの予測はかなり正解に近いものです。塩は電気が流れるのを助ける性質があります。さびるとき、鉄の表面では弱い電気が流れ、その結果、さびができてきます。塩は水を集める性質も少しありますが、それよりも電気を流れやすくする性質が大きく効いているのです。

2.この質問については、中高生の質問のページQ79を見てください。

3.手芸用のスパンコールには金属でできたものとプラスチックでできたものがあります。もし、お母さんのスパンコールが金属でできているなら、塩と同じようにその金属がはさみの鉄と接触して電気を流れやすくした結果、さびるのが早まったのでしょう。これは、あなたの考えでほぼ正解です。

4.スキー板にカバーをかけないと風が当りやすくなるのももちろんですが、もし、季節が冬なら、別の原因も考えられます。スキーができるほどの季節には雪が降ります。スキー場だけでなく、スキー場までの道路にも降ります。道路に降った雪を溶かすために塩化カルシウムなどの薬品を道路にまいて雪を溶かすことがあります。この塩化カルシウムが舞い上がって車に積んでいるスキーの表面につくと塩と同じような働きをして、さびやすくなるのです。

(AK) 2007/08/23