Q142★アサリの殻を石臼で細かくし、それを肥料にしてジャガイモを育ててみました。普通に化成肥料でも育ててみて、育ち方やできたジャガイモの大きさや味を比べてみました。その結果、アサリの粉を肥料にした方が、育ち方も早く、できたジャガイモの大きさも大きく味も濃厚で、試食して頂いた30名中25名がアサリの粉を肥料にした方をおいしいと選びました。アサリの殻の中には私の知っているカルシウムの他にどんな成分が入っているのでしょうか? アサリの粉の何がこんなにもジャガイモをおいしくしたのでしょうか?

  
それはね…

きょうみぶかい結果です。ジャガイモが育つためにはさまざまな条件が必要で、その中の一部にアサリの殻の成分が重要な役割を果たした可能性がありますが、お尋ねの内容だけではわからない部分もあります。

 一般に貝殻を肥料として使うことはよくあり、その目的は酸性の土を中性にすることです。あなたがジャガイモを育てた土が少し酸性になっていて、アサリの殻の粉がちょうどうまく働いた可能性があります。くらべるために使った化成肥料の成分がよくわかりませんが、土を中性にすることが大きな効き目を持った可能性があります。

 アサリの殻には炭酸カルシウムがたくさん含まれています。一般的には乾燥させた上に焼いてからくだいて使うようですが、あなたの場合は焼かずに使われたのかもしれません。いずれの場合でも一番多く含まれている成分は炭酸カルシウムという成分です。そのほか、リンや窒素などの元素もごく少量含まれています。石臼でひいたことによって、とても細かい粒になって、成分が溶け出しやすくなった可能性があります。
 いろいろな肥料や貝殻、卵の殻などをつかってジャガイモなどを作りくらべてみてください。くらべることによって、何が効果があるのかがだんだんとわかってくるでしょう。


(AK) 2007/12/13