Q152★ぼくの家には浄水器がついていて、アルカリ性の水、弱酸性の水、浄水、ふつうの水道水、そのほかに井戸水とおばあちゃんが買っている富士山の水(ボトルで売っている)があります。その違いを調べようと、リトマス紙で調べたり、発芽の違いを比べてたのですが、あまり違いのある結果になりません。他にどんな実験をすれば、ちがいや体にいい水が分かるでしょうか?

  
それはね…

飲み水でも今はいろいろな水がありますね。水道水や井戸水のほかに、お店ではたくさんの種類のミネラルウォーターが売られています。これらの水にはミネラルなどが入っていますが、その量はごくわずかです(例えば1リットルあたりナトリウムが0.008gやマグネシウムが0.002gというように)。とくに日本のミネラルウォーターは軟水(なんすい)といってミネラルの量が少なく、硬水(こうすい)であるフランスなどのミネラルウォーターはもう少し多くの量のミネラルが含まれています。

人間はこの少しの違いでも、おいしいとかちょっとかび臭いとか味の変化を見分けることができます。でも、この様なわずかな量の違いでは酸性やアルカリ性といった性質は大きく変わらないので、(理科の実験で塩酸や水酸化ナトリウム水溶液を使ったときのような)リトマス紙の色の変化はほとんどないと思います。浄水器の種類によってはリトマス紙の色が少し変化するようなアルカリ性や酸性の水を出すものもあるようですが、リトマス紙が変化するような水はアルカリ性や酸性が強すぎるので、飲み水には向いていません。

また、発芽の実験では、発芽を助けるものが水に入っているかどうかで違いはあるかもしれませんが、手元にある水の違いはごくわずかなので、発芽に大きな違いはないのではないでしょうか。

もっとくわしくしらべるには、機械やくすりが必要なので、家で実験するのはむつかしくなります。水道水を作っている浄水場では、水の良し悪しを調べるのに、機械とか生き物とかいろいろな方法を使っているので、一度見学にいってみてはどうでしょう。

(KN, SO & TO) 2008/08/22, (WG) 2017/07/10