Q159★片栗粉は水で溶いて(1:1)、急に力をかけるとどうして硬くなるのですか?

  
それはね…

片栗粉は水に溶けているのではなく、細かい粒子(粒)が水の中に散らばっていますので、おっしゃるような現象があらわれます。
このように液体に力を加えると固体のようになる現象を「ダイラタンシー」といいます。最近よくテレビでも紹介されていますね。このような現象を起こす液体は、細かい粒子をたくさん含んでいます。この現象の原理は難しいのですが、簡単に説明すると以下の通りです。力をかけるかどうかで、粒のつまり方、水の入り方が違います。

(1)片栗粉と水の混合物にゆっくり力を加える時
片栗粉を水に混ぜると、片栗粉の細かい粒子はすき間が最も少なくなるようつまっていきます。この時、力をかけないで粒子と粒子の間に十分な水があると、全体は液体(流体)のように振る舞います。

(2)片栗粉と水の混合物に急に力を加える時
すき間なくつまった片栗粉の粒子に急に力を加えると、粒子の詰まり方が変化して粒子の間にすき間ができるようになります。すると、水がその隙間に入ってしまうので、表面が乾いて硬くなります。

もっと詳しく知りたいときは下記のHPなども参考にしてください。
http://www.bunseki.ac.jp/naruhodo/katei33.html

(TO & KN) 2009/01/11, (WG) 2017/07/10