Q178★アジサイの花はなぜいろんな色があるのですか? (ピンクとか)

  
それはね…

アジサイの花の中にはその花の色を出すもの「色素(しきそ)」というものがあります。その色素のためにアジサイはあなたが見たような色をしているのです。
では、同じしゅるいのアジサイなのになぜ青色のものやピンク色のものがあるのでしょう。アジサイはどんな色をしていても、みんな同じ色素をもっています。とてもふしぎですね。
そのわけは、実は酸性、アルカリ性とふかくかかわっているのです。
アジサイが植えてある土を考えてみましょう。アジサイは土から水にとけだした物質をとりこんで生長しています。生えている土が酸性である場合とアルカリ性である場合とでは水に溶けだす物質のりょうがかわります。
ここで土の中にあり、花の色にかんけいしている物質はアルミニウムという金属なのですが、アルミニウムは土が酸性であればあるほど水に溶けやすいのです。なので、酸性の土に植えられたアジサイは水に溶けたアルミニウムを根から多く吸収することになります。はんたいに、アルカリ性の土に植えられたアジサイはアルミニウムをほとんど吸収できません。
さいしょに、花の色について色素が大切だと書きましたね。この色素とアルミニウムが出会うと二つがひっつきます。するとわたしたちの目には青く見えるのです。アルミニウムが吸収できないときはそのようなことが起きず、花はピンク色になります。
同じアジサイなのに花の色が違う理由は植えてある土の酸性、アルカリ性に左右されるのです。

(MY) 2010/08/24