Q185☆塩の結晶作りをしました。沸騰させた飽和食塩水の中にアルミニウムの針金に木綿の糸を巻きつけたものをたらし1日かけてゆっくりさましたら、木綿の糸のところに結晶がびっしり付きました。でもアルミニウムの針金が飛び出していたところにはぜんぜん付いていません。これはどうしてですか?食塩水は電気を通しやすい性質があるということは調べて分かったのですがそれと関係があるのでしょうか?


  
それはね…

 食塩の結晶を作られたようですが、結晶ができるためには最初に「結晶核(核)」と呼ばれる少数の原子や分子が集まってできた目に見えない粒が必要です。この核に次から次へと原子や分子がたくさん集まってきて、私たちの目に見える結晶ができます。結晶の核ができないと結晶は作られません。また、結晶の核は溶液を入れているビーカーなど容器についた傷や、小さなゴミのようなものがあるとできやすいです。
逆に容器も溶液も非常にきれいだと、結晶の核はできにくいです。しかし、このような結晶の核ができにくい条件ですと時間はかかりますが、よりきれいで大きな結晶ができやすいのです。(核が多いと小さい結晶がたくさんできます。)
 今回、飽和食塩水にアルミニウムの針金に木綿の糸を巻きつけたものをたらしておいたということですが、アルミニウムの針金の表面がきれいであれば、木綿の糸の方が結晶の核はできやすいです。というのも、糸を虫眼鏡や顕微鏡でよく見ると、1本の糸の表面には細かくて短い繊維(せんい)がいっぱいでているでしょう。この繊維には結晶の核ができやすいので、糸には結晶がびっしり付き、針金には付かなかったと考えることができます。ですので、食塩水が電気を透りやすいこととは直接関係はありません。

(KK) 2010/08/30