Q20★夏休みの自由研究で消しゴムについて調べています。どのような実験をすれば良いでしょうか?よく消える消しゴムと消えにくい消しゴムの違いは何ですか?キャラクターなどの形をした消しゴムなどは消えにくいのですが素材に違いがあるのでしょうか?
それはね…
いろいろ実験をする前に,消しゴムの作り方となぜ字を消すことができるかを説明します。
1) 消しゴムの作り方
1.プラスチック原料(ポリ塩化ビニルといいます)と
- 可塑剤(かたさをちょうせつするための薬品です)を混ぜ合わせます。
- 熱を加えてよくかき混ぜます。150℃くらいまでになります。この時の温度や時間で消しゴムのかたさが決まります。色や香りをつけるのもこのときです。
- どろどろに溶けた状態になります。型に流し込んだり,ひっぱったりして形を作りさまします。
- ケースをつけたり、包装をして完成です。
2) 消しゴムで字が消せるりゆう
- 鉛筆で書いた文字は紙の上に炭素の黒い粒がくっついているだけです。消しゴムで字の上をこすると,この黒い粒を消しゴムのひょうめんにすいとりますので字がうすくなります。
- 消しゴムで完全に文字を消すためには,消しゴムを適度な力でこすり付けるどうさをくり返すことがひつようです。こうすることで、紙の繊維にからまった黒い粒を完全に取り除くことができます。
どういう実験をしたらよいかですが,
3) 消しゴムの性能比較
- まず紙の上にじょうぎをつかってで直線を引きます。この際、同じ力で鉛筆を動かすことがひつようです。
- この直線の一部(例えば1cm)を消しゴムで消します。ポイントは同じ強さ、同じ力でこすり付けることです。
- 直線が消えるまでの回数を数え、記録します。消しやすい消しゴムは少ない回数で消せます。消しにくい消しゴムでは回数が多くなります。
4) 消しゴムの違い
- 作り方で説明したように、プラスチック原料と可塑剤の比率を変えればいろいろなかたさの消しゴムが作れます。かたさが消しやすさに関係していると考えられます。
- 消しやすい消しゴムは、黒い粒をすいとりやすく,また,こすり付けることで消しゴムの表面がはがれやすく,新しいひょうめんがすぐに出てくるということができます。消しにくい消しゴムはそのぎゃくです。消しゴムの性能比較で、消しカスの量を比較するのも面白いと思います。
- キャラクター消しゴムの材料に違いがあるかどうかは分かりませんが,かたちがくずれないように少し固めに成形しているのではないでしょうか。
5)身のまわりで消しゴムのように字を消せるものを探す
消しゴムという名前からわかるように,昔はゴムを使っていました。
また,画家がデッサンのときには,今でもパンを消しゴムとして使っています。
食パンであればみみ以外の白い部分を少しちぎり,丸めて消しゴムのように使うことができます。
このように,消しゴムのように字を消すことができるものが見つかると思います。
(MY)
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