Q27★はっぱの葉脈を取り出したいのですが、水酸化ナトリウムを使うとでてました。水酸化ナトリウムを作るのが大変そうなのでもっと簡単なやり方があれば教えて下さい。 それはね… はっぱの葉脈をとりだすためには,はっぱをアルカリ性の水で煮るひつようがあります。そのために水酸化ナトリウムを使うと書いてあったのだと思います。しかし,水酸化ナトリウムははっぱをとかすだけではなく,私たちのひふや目の角膜などもとかす危険なやくひんです。おうちで実験するのであれば,水酸化ナトリウムを使わないほうがいいでしょう。そのかわりに,炭酸ナトリウムをおすすめします。 炭酸ナトリウムが手にはいるのであれば,水100 gに対して炭酸ナトリウム10 gの割合でとかして はっぱを煮る液をつくってください。手に入らなければ,炭酸水素ナトリウム(重曹,ふくらし粉,ベーキングパウダーとしておうちにあるかも知れません)からおなじ液をつくることができます。熱湯100 gに対して重曹16 gの割合でまぜ,約10分弱火であたためてください(熱湯が100 gはおよそ100 mlです)。これでできあがりです。 この液にはっぱを入れ,ゆっくりと煮ていけば葉脈の標本をつくることができます。炭酸ナトリウムは,水酸化ナトリウムに比べてアルカリとしての力が弱いので,時間が少し多くかかるかも知れません。ですが,やはりアルカリですので手についたり,眼に入ったりしないように注意が必要です。もし手についたら,酢を少しつけて中和し,水でよく洗ってください。とくに目をまもることが大切で,ゴーグルや水中メガネなどをかけてそうさしたほうがいいでしょう。眼に入った場合は,20分間水でよく洗ってから,眼医者さんへいって下さい。それからこの実験ではアルミニウム製の鍋などを使うととけて,穴があくかも知れません。鉄,ステンレス,あるいはホーロー製の鍋を使ってください。 もし,実験のしかたに,塩酸で中和すると書いてあるときには,酢をかわりに使うことができます。また,使った後の炭酸ナトリウムの液ですがそのまますてるのではなく,多めの酢で中和してすててください。 (RN) |
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