Q29★お皿に水を入れた中にドライアイスをいれてスプーンをつけるとキーンと音がするのはなぜですか?ドライアイスのままでも音はしますか?

  
それはね…

キーンという音は,ドライアイスのかたまりに,スプーンがふれたときにでてくる音のことだと思います。これはドライアイスが,金属(きんぞく)でできたものにふれたときにおこります。お皿のかわりに金属せいのボウルをつかってもおなじように音がでます。
ドライアイスは,二酸化炭素(にさんかたんそ)がこおったものです。そのおんど(温度)はおおよそ−79 ℃です。水などのふつうのぶっしつは,温度(おんど)がひくいときには固体(こたい)の氷ですが,温度がたかくなるにつれて,液体(えきたい)の水から気体(きたい)の水蒸気(すいじょうき)へとかわっていきます。ところが二酸化炭素は液体をとおらずに,ちょくせつ固体から気体へかわっていきます。ドライアイスのかたまりからは,目では見えませんが,気体の二酸化炭素がたえずふきだしているのです。ドライアイスのかたまりにきんぞく(金属)をあてると,そのぶぶんからでてくる気体の二酸化炭素の量がふえます。そのため金属がふるえて音がきこえるのです。このげんしょうはスプーンでなくても,いろいろな金属せいひんでみられます。
ドライアイスの小さなかけらを平らなテーブルの上などにおいて,おはしなどでつつくと,すーっとなめらかに動いていくのがかんさつできますが,これもドライアイスとテーブルの面とのあいだに,二酸化炭素のうすいまくができるためです。
なお,さいしょに書きましたように,ドライアイスの温度は,たいへんひくいので手でさわると凍傷になるので注意して下さい。スプーンなどもできたら手袋をしてもって下さい。


(RN)