Q36★酢は何から作られているのですか?

  
それはね…

お酢をどうやってつくるかですが,おうちでもかんたんにつくれます。ただし何ヶ月もかかります。つくりかたは,どのようなものでもかまいませんが,お酒をよういします。コップやビンの中に入れラップでふたをし,小さなあなをあけておき,そのまま放っておくといずれお酢になります。お酒のおもなせいいぶんはエタノールというぶっしつで,お酢のほうはさく酸です。エタノールは空気中のさんそでさく酸にかわっていくのですが,この変化はたいへんゆっくりと進みます。しかし,この変化をはやくするび生物があり,さく酸菌といいます。コップに入れておいたお酒の中にもこの酢酸菌が入ってきて,お酒をお酢に変えているのです。
 さて,じっさいにお酢をどうやってつくっているかですが,エタノール(いろいろなお酒)があればつくれるということは,上の話しからわかりますね。ですからエタノールのつくりかたから話しを進めます。
 エタノールもび生物の力をかりてつくります。でんぷん(お米や麦などにふくまれます)をび生物のはたらきで糖というあまいぶっしつにかえます。この糖をさらにちがうび生物のはたらきで,エタノールにかえたものがお酒(日本酒やビール)です。
また,糖からちょくせつエタノールをつくっているのが果実からつくったお酒(ワインなど)ということができます。これをさらにさく酸菌でお酢にかえるのです。で酢からいろいろなしゅるいのお酢があり,エタノールをつくる原料によっていろいろな名前で呼ばれています。米酢というのは日本酒,ワインビネガーというのはワインからお酢をつくったと考えて下さい。また,じゅんすいなエタノールをつかってお酢をつくることもできます。最近お店にならんでいるお酢はだいたいこの方法でつくったものです。

(RN)