Q70★水晶の研究をしているのですが、水晶の出来方が良くわからないので教えてください。

  
それはね…


 水晶は、石英ともいい、二酸化珪素(SiO2)が規則正しく並んだ結晶です。二酸化珪素は1550〜1700度以上になると、融けて液体になりますが、これが冷やされると二酸化珪素が規則正しく並ぶヒマがなく、石英ガラスになってしまいます。また、高い温度では水晶は不安定な構造のものになるので、水晶を作るのにあまり高い温度を使うことができません。そこで、水とアルカリを使って350℃ぐらいの温度で作ります。
 具体的には、二酸化珪素を0.1 M の水酸化ナトリウムに入れ、800 - 1500 kg/cm2の高圧下で、360-70℃で溶かし、330-340℃の主となる結晶に規則正しく並ばせることで結晶を大きくします。(セラミックス工学ハンドブック、技報堂出版株式会社、1989年)。天然の水晶も地球の地面の下でこのようにしてできたと思われます。


(TM) 2005/08/07