Q82★骨がお酢にとけるとあり、うずらの卵を使って実験してみました。お酢につけると数分で薄皮がむけて、何日後かにはゴムボールのようになり中の黄身がすけて見え出しました。他にコーラ・スポーツ飲料・ビールでも実験してみましたが、コーラ・ビールは薄皮が少しむけただけです。スポーツ飲料は何日後かに薄皮がむけました。どうしてスポーツ飲料で薄皮がむけるのですか?
お酢は直接骨にさわらないから骨はとけないそうですが、歯はどうなのでしょうか? それはね… うずらの卵は、色の模様が付いていますが、これは、ポルフィリンという色素です。色が付いている膜そのものは、タンパク質ではないかと思いますが、はっきりとした証拠はありません。うずらの卵の殻は、炭酸カルシウムですので、炭酸カルシウムと薄皮との接着がどのようになっているかが分からないとこの質問には答えられません。この接着は、水分、アルコール分、酸、塩基、金属イオンなどによって、強められたり、弱められたりすると考えられます。スポーツ飲料にはカルシウムなどの金属イオンが入っていて、これが、炭酸カルシウムと薄皮との接着をはがす役目をしているのかもしれません。 酢によって薄皮がむけるのは、酢が酸性なので、炭酸カルシウムと反応して、炭酸カルシウムを溶かしていくからです。歯の表面は、エナメル質というリン酸カルシウムからできている非常にかたい物質ですが、それでも、酸に長い時間つけておくと溶けていきます。でも、酢を少し飲んでも、唾液などですぐに歯の表面が洗われるので、ほとんど溶けることはないでしょう。 (TM) 2005/08/21 |
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