第 14 回 化 学 安 全 講 習 会 |
主 催 | 日本化学会近畿支部 |
共 催 | 近畿化学協会・化学工学会関西支部 日本分析化学会近畿支部 |
化学物質はあらゆる産業分野において非常に重要で不可欠なものですが、その性質を理解せず取扱いを誤ると発火や爆発、中毒などの事故に繋ります。また、化学物質の環境への影響も極めて重要な問題であり、その規制基準が益々厳しくなってきています。このような観点から、日本化学会近畿支部では化学物質への理解を深め、研究所や工場などの安全性を高め、地球環境を守るために、危険・有害性化学物質の基礎知識や規制基準、災害例や中毒症例からみた事故防止対策、企業での安全活動の実例など現場に即した化学安全に関する講習会を企画致しました。安全についての新規教育や再教育として絶好の機会ですので、皆様の多数の参加をお待ちしております。
日 時 | 平成19年5月31日(木)〜6月1日(金) |
会 場 | 大阪科学技術センター8階中ホール(5月31日)、大ホール(6月1日) (大阪市西区靭本町1丁目8番4号・電話 06-6443-5324) [交通] 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車、25番・28番出口を北へ約5分、または同御堂筋線「本町」駅下車、2番出口を西北へ約10分。(うつぼ公園北詰) |
(演題題目及び講師)
第1日(5月31日) |
株式会社東レ経営研究所特別研究員 三村和男 氏
日本を代表する企業の化学設備等で相次いで発生した重大爆発・火災事故は、化学物質、プロセスの危険性評価が不十分、保全、工事の安全管理が不備によるものが多い。
主として危険物施設における爆発・火災事故について、その発生傾向と問題点ならびに事故の教訓を踏まえた今後の防災対策のあり方について述べる。
元株式会社カネカ・クリエイティブ・コンサルティング 藤原 肇 氏
企業が社会に対して果たすべき責任の一つとして法律遵守(Compliance)がある。当然のこととはいえ、一担当者のミスに端を発した些細な法律違反が企業の屋台骨を揺るがし、経営陣の引責辞任にまで発展した事例は枚挙にいとまない。なかでも人命に係る安全に関する事項についてはより一層の厳しい対応が求められ、法律を知らなかったとか対応が甘かったなどということは許されない。法律の内容を把握し、きちんと対処できるよう、実務的な法知識を習得するとともに、化学安全に関する法規制の全体像を俯瞰する。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター情報業務課主任 佐藤維麿 氏
化学物質総合情報提供システム(CHRIP)は、延べ約20万の化学物質情報を収載した無料で使える国内最大の化学物質情報データベースです。
近年、化学物質については、法に基づく規制の他、事業者自らの自主管理が求められていますが、CHRIPの紹介と、これを使った適切な化学物質管理のための情報検索の方法などについて解説します。
株式会社住化技術情報センター化学品安全性グループ主幹研究員 澤瀉久方 氏
化学物質の毒性評価の目的、実験動物を用いた毒性試験法と試験結果の評価について具体的に紹介すると共に、GHS分類のための毒性情報調査ならびに分類区分についても紹介する。
また、化学物質曝露とヒトの健康リスクアセスメント、特に発癌性のリスクアセスメントの考え方と具体例について述べる。
第2日(6月1日) |
社団法人産業安全技術協会 東京事務所所長 蒲池正之介 氏
石油・化学工場、製薬工場、印刷工場、軽金属加工工場など、可燃性のガス・溶剤・微粉体等を取り扱う産業の場では、静電気の放電による火災・爆発は必ずしも少なくありません。
そこで、産業現場における静電気の危険性を理解するための安全教育を目的として開発した器材を用いて実験(静電気の発生、作用、放電現象、ガス蒸気への着火、粉じん爆発等)を交えながら静電気現象および災害の発生機構、ならびに基本的な対策について解説します。
独立行政法人労働安全衛生総合研究所 産業安全研究所電気安全研究グループ上席研究員 山隈瑞樹 氏
火災統計等からみた静電気に起因する爆発・火災の動向について概説するとともに、最近の研究から判明した帯電および災害発生機構(粉じん爆発、噴霧帯電等)ならびに対策について解説する。
大阪市消防局予防部保安規制担当係長 北 弘典 氏
過去の化学災害事例に基づき、施設のハード面のみならずソフト面において、人はどのような時に失敗するかなどを教訓とし、日頃の安全に関する教育の充実及び保安意識の高揚を図り、事故の再発防止に活かしていくことが重要です。近年発生した化学災害事例とその教訓、さらには最近の危険物規制の動向について解説します。
社団法人近畿化学協会 化学技術アドバイザー/元 住友化学株式会社 井上 靖彦 氏
技術は、危険なものを安全に使いこなす知恵といえる。労働安全衛生活動において、災害の再発防止に加え、潜在危険性・有害性のリスクの評価が重視される。ここでは、リスクの分析を中心として、リスクの評価と安全対策を述べる。このためには粘り強くやり遂げる技術者の倫理が求められる。
申込締切日 | 5月18日(金) 定 員 80名 |
参 加 費 | テキスト代・ 消費税を含む 会員 32,000円、非会員 42,000円 本講習会では「化学安全講習会受講証明書」を発行いたします。 |
申込方法 | 下記申込書にてお申込の上、参加費を送金して下さい。
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申込先 | 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
日 本 化 学 会 近 畿 支 部 Tel:06-6441-5531, Fax:06-6443-6685 |
氏名 | |
会員資格 | |
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勤務先 | 部・課名 | ||
所在地 | 〒 |
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連絡先 | 〒(勤務先と同じ場合は記入不要) |
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送金内容 | 会 員 32,000円 非会員 42,000円 月 日送金 | 銀行振込 | |
郵便振込 |