第 15 回 化 学 安 全 講 習 会 |
主 催 | 日本化学会近畿支部 |
共 催 | 近畿化学協会・化学工学会関西支部 日本分析化学会近畿支部 |
化学物質はあらゆる産業分野において非常に重要で不可欠なものですが、その性質を理解せず取扱いを誤ると発火や爆発、中毒などの事故に繋ります。また、化学物質の環境への影響も極めて重要な問題であり、その規制基準が益々厳しくなってきています。このような観点から、日本化学会近畿支部では化学物質への理解を深め、研究所や工場などの安全性を高め、地球環境を守るために、危険・有害性化学物質の基礎知識や規制基準、災害例や中毒症例からみた事故防止対策、企業での安全活動の実例など現場に即した化学安全に関する講習会を企画致しました。安全についての新規教育や再教育として絶好の機会ですので、皆様の多数の参加をお待ちしております。
日 時 | 平成20年6月5日(木)〜6日(金) |
会 場 | 大阪科学技術センター8階中ホール(6月5日)、大ホール(6月6日) (大阪市西区靭本町1丁目8番4号・電話 06-6443-5324) [交通] 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車、25番・28番出口を北へ約5分、または同御堂筋線「本町」駅下車、2番出口を西北へ約10分。(うつぼ公園北詰) |
(演題題目及び講師)
第1日(6月5日) |
株式会社東レ経営研究所 特別研究員 三村和男 氏
日本を代表する企業の化学プラントで相次いで発生している重大爆発火災事故は、化学物質、プロセスの危険性評価、設備保全管理、工事安全管理の不十分によるものおよびヒューマンファクターに起因するものが多い。
主として危険物施設における爆発・火災事故について、発生傾向と問題点および事故の教訓を踏まえた化学プロセス・プラントの危険性評価と技術ならびにヒューマンファクターを考慮した防災対策のあり方について述べる。
元株式会社カネカ・クリエイティブ・コンサルティング 藤原 肇 氏
化学物質には危険・有害なものが多く、取り扱いを間違えると事故や災害につながる。そうしたトラブルが起きないようにするため、必要な措置を講ずるよう法規制が定められている。従って、化学物質を安全に取り扱うには化学的な知識や経験は勿論のこと、遵守すべき法規制を熟知し遵守することが必要である。本講演では、化学安全に関する法規制の全体像を俯瞰し、実用的な法知識の習得を目指す。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター情報業務課 研究員 増田陽子 氏
化学物質総合情報提供システム(CHRIP)は、延べ約20万の化学物質情報を収載した無料で使える国内最大の化学物質情報データベースです。
近年、化学物質については、法に基づく規制の他、事業者自らの自主管理が求められていますが、CHRIPの紹介と、これを使った適切な化学物質管理のための情報検索の方法などについて解説します。
株式会社住化技術情報センター 化学品安全性グループ主幹研究員 澤瀉久方 氏
GHSに対応した化学物質のヒトへの健康有害性および毒性情報調査の進め方、毒性試験の方法、試験結果の評価とGHS分類の進め方について、具体的に紹介する。
また、化学物質暴露とヒトの健康リスクアセスメントの考え方と方法について述べる。
第2日(6月6日) |
社団法人産業安全技術協会 東京事務所所長 蒲池正之介 氏
石油・化学工場、製薬工場、印刷工場、軽金属加工工場など、可燃性のガス・溶剤・微粉体等を取り扱う産業の場では、静電気の放電による火災・爆発は必ずしも少なくありません。
そこで、産業現場における静電気の危険性を理解するための安全教育を目的として開発した器材を用いて実験(静電気の発生、作用、放電現象、ガス蒸気への着火、粉じん爆発等)を交えながら静電気現象および災害の発生機構、ならびに基本的な対策について解説します。
独立行政法人労働安全衛生総合研究所 産業安全研究所電気安全研究グループ 上席研究員 山隈瑞樹 氏
火災統計等からみた静電気に起因する爆発・火災の動向について概説するとともに、最近の研究から判明した静電気関連災害の発生機構(粉じん爆発、噴霧帯電等)ならびに対策の基本について解説する。
大阪市消防局予防部 保安・規制担当係長 北 弘典 氏
過去の化学災害事例に基づき、施設のハード面のみならずソフト面において、人はどのような時に失敗するかなどを教訓とし、日頃の安全に関する教育の充実及び保安意識の高揚を図り、事故の再発防止に活かしていくことが重要です。近年発生した化学災害事例とその教訓、さらには最近の危険物規制の動向について解説します。
社団法人近畿化学協会 化学技術アドバイザー/元 住友化学株式会社 井上 靖彦 氏
技術は、危険なものを安全に使いこなす知恵といえる。労働安全衛生活動において、災害の再発防止に加え、潜在危険性・有害性のリスクの評価が重視される。ここでは、リスクの分析を中心として、リスクの評価と安全対策を述べる。このためには粘り強くやり遂げる技術者の倫理が求められる。
申込締切日 | 5月16日(金) 定 員 80名 |
参 加 費 | テキスト代・ 消費税を含む 会員 32,000円、非会員 42,000円 本講習会では「化学安全講習会受講証明書」を発行いたします。 |
申込方法 | 下記申込書にてお申込の上、参加費を送金して下さい。
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申込先 | 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
日 本 化 学 会 近 畿 支 部 Tel:06-6441-5531, Fax:06-6443-6685 |
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勤務先 | 部・課名 | ||
所在地 | 〒 |
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連絡先 | 〒(勤務先と同じ場合は記入不要) |
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送金内容 | 会 員 32,000円 非会員 42,000円 月 日送金 請求書 要( )・不要( ) |
銀行振込 | |
郵便振込 |