講習会 「研究室で実現できる最新化学計算」
−非経験的分子軌道計算実用講座−   
主 催  日本化学会近畿支部
協賛  日本分析化学会近畿支部
日本化学会情報化学部会
後援 奈良大学情報処理センター

 


 近年、計算機化学の対象が飛躍的に拡大し、分子の物性や反応性の解析にコンピュータが有効に用いられるようになってきました。例えば、GAMESSやGAUSSIANのソフトウェアはその使い易さのため世界中の化学者に盛んに利用されています。しかし、これらのプログラムの使い方や数値結果の見方等が、各々の研究テーマに十分に適応しているとは言えません。本講座では、 非経験的分子軌道や密度汎関数の計算のための入力データの作成法、計算方法の選択法、キーワードの意味とその指定方法等を実習を含めて解説いたします。また、マニュアルや解説書等に記載されていない遷移状態の構造決定の方法についても詳しく説明いたします。本講座の受講を通して、化学や薬学の研究において、現在、何故計算機化学が強力な武器になっているかを御理解いただけると思います。多数の御参加をお待ちしています。
日 時 平成14年8月29日(木)〜30日(金)
会 場 奈良大学 情報処理センター 
(奈良市山陵町1500 電話 0742-44-1251)
 [交通]近鉄京都線「高の原」駅下車、奈良交通バス「奈良大学」行
 もしくは「東登美ヶ丘1丁目」行にて「奈良大学」下車徒歩1分。
 または「高の原」駅から徒歩15分。
第1日(8月29日) 第2日(8月30日)


午前:講義と実習(10:00〜12:00)

1.非経験的分子軌道計算プログラムの解説(講義)

2.奈良大学情報処理センターの利用環境の説明

3.閉殻分子の計算方法 -その1- (講義と実習)
 種々の計算方法での水分子の構造と振動解析


午後:講義と実習(13:00〜16:30)

4.閉殻分子の計算方法 -その2-
 物性を中心として
 (構造・双極子モーメント・基準振動数等)

5.ラジカル分子の計算方法
 エチルラジカルの構造と物性

6.励起状態の分子の計算方法
 エチレン分子の物性(励起エネルギー等)

7.多電子配置関数での計算方法
 多電子配置関数の必要性(共有結合の切断)


午前:講義と実習(9:30〜12:00)

8.振動解析結果から熱力学データへ
 エントロピーや自由エネルギーの計算過程の解説

9.分子間相互作用系の計算方法
 水分子の2量体の構造と熱力学データ

10.遷移状態の構造の計算方法 -その1-
 水素原子のエチレンへの付加の遷移状態の
 構造と熱力学データ


午後:講義と実習(13:00〜15:45)

11.遷移状態の構造の計算方法 -その2-
 力の定数を利用して、Diels-Alder 反応の
 遷移状態の構造を求める

12.定量的なエネルギーの計算方法
 G2(MP2) による2原子分子 LiH や HF の
 結合エネルギー

13.その他のキーワードの意味と指定方法


総合討論(16:00〜16:30)

14.受講者からの質問を中心として


      

奈良大学教授 湊   敏 氏 奈良教育大学教授 山邉 信一 氏


申込締切日 8月19日(月) 定員40名
参 加 費 テキスト代・ 消費税を含む
一般:50,000円 大学官公庁:30,000円 学生:20,000円
申込方法 下記申込書により参加費を添えてお申し込み下さい。
  1. 送金方法は、銀行振込[三井住友銀行大阪中央支店普通預金No.3649130・社団法人日本化学会近畿支部]または郵便振替[00900-9-9638・社団法人日本化学会近畿支部]をご利用下さい。但し、振込手数料は当方では負担致しませんが何卒ご了承願います。
  2. 前日までにキャンセルのご連絡がない場合、参加費はお返し致しません。
  3. 申込者には参加証を送付します。(8月下旬)
申込先 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
日 本 化 学 会 近 畿 支 部電話 06 (6441) 5531Fax 06 (6443) 6685



講習会「研究室で実現できる最新化学計算」参加申込書  2002年度)
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連絡先 〒(勤務先と同じ場合は記入不要)
TEL       
FAX         
送金内容 一般:50,000円(  )
大学官公庁:30,000円(  )
学生:20,000円 (  )
           日送金 銀行振込
郵便振込