主催 日本化学会化学教育協議会近畿支部
近年、国際数学・理科教育動向調査TIMSSと生徒の学習到達度調査PISAの二つの国際学力調査がきっかけとなって日本の児童・生徒の学力に対する議論が盛んになってきました。特にPISA2003では、日本の高校1年生の読解力、数学リテラシーの著しい低下が話題となり、PISA型読解力なることばも聞かれるようになりました。PISAの理科に関係するところでは、科学リテラシーが調査されており、2000年2位、2003年2位と上位で、2006年6位と若干順位を下げているものの、依然として上位グループにあります。
ここでいうリテラシーとは、「知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題に活用するちから」ということになります。今日、このような科学リテラシーの必要性が様々なところで叫ばれてはいますが、私たち日本人の科学リテラシーは、本当に低下しつつあるのでしょうか。また、ここで問われているリテラシ−とはどのようにすれば育つのでしょうか。その中で化学教育はどのように位置づけていけばいいのでしょうか。
今、指導要領の改訂の時期に改めて科学リテラシーについて考えてみたいと思います。基調講演には、PISAの科学リテラシーの分析に関わられた小倉康氏をお迎えし、まずは今日の科学リテラシーを巡る議論について解説していただき、私たちの理解を深めたいと思います。続いて、「科学リテラシーと理科(化学)教育」についてパネルディスカッションを行い、科学リテラシーについて理科(化学)教育としてできることを探っていきます。化学に限らず理科教育に興味をお持ちの方ならどなたでもご参加を歓迎します。
日 時 | 平成20年10月18日(第3土曜)13時30分から17時15分 |
会 場 | 大阪教育大学天王寺キャンパス (大阪市天王寺区南河堀町4-88,JR大阪環状線寺田町南口西へ5分) |
<基調講演> | 「PISAから見える日本の科学リテラシーの現状と課題」 小倉康(国立教育政策研究所) |
<パネルディスカッション> 「科学リテラシーと理科(化学)教育」 |
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小倉康(国立教育政策研究所) 井上祥平(東京理科大学) 越野省三(奈良県立奈良高等学校) 小林俊行(静岡市立清水第八中学校) 疋田直子(宝塚市立光明小学校) |
終了後に懇親会を持ちますので,そちらにもご出席くださいますようご案内申し上げます。
参 加 費 | 500円(資料および懇親会費,学生は無料)) |
申込方法 | 「化学教育サロン」と標記し,氏名,所属(所在地,電話)を記載し、葉書, Fax, E-mail等で下記宛お申込み下さい。当日参加でも結構です。 |
連絡先 |
〒612-8522 京都市伏見区深草藤森町1 京都教育大学 村上忠幸 |