第14回 「化学教育サロン」 |
主催 日本化学会化学教育協議会近畿支部
理科の学習内容・時間が増やされた新学習指導要領が、今年度から小・中学校で先行実施されています。このような状況をふまえて新学習指導要領で求められる学力について議論を深めたいと思います。
新学習指導要領で強調されている知識の「習得-活用-探究」の重視は、本来的な科学の営みに近い学習が実現する可能性を持っていますが、同時に、理科(化学)の教員像も新たなすがたへと進化することが求められています。また、これまで指導要領の改訂のたびにその理念・趣旨の浸透が求められながら、それほど大きな変化が生じなかったことから、今回こそ、理念・趣旨についてのさらにつっこんだ議論が必要です。近年の日本のPISAやTIMSS成績は低下傾向にあるものの、依然として先進国の中では上位に位置しています。しかしながら、児童・生徒だけではなく市民の科学リテラシー、読解力の低下は楽観を許さない状況にあります。新学習指導要領が視野に入れている問題意識は、このような新しい状況に向けての指針を示していると考えられます。
今、新しい指導要領が動き始めた時期に、あらためて新指導要領について考えてみたいと思います。基調講演には、新指導要領に詳しい林誠一氏をお迎えし、まずはその理念・趣旨、そして具体的に求められるところについて解説していただき、私たちの理解を深めたいと思います。続いて、パネルディスカッションを行い、新指導要領の現状と展望について探っていきます。化学に限らず理科教育に興味をお持ちの方ならどなたでもご参加を歓迎します。
日 時 | 平成21年10月17日(第3土曜)13時30分から17時15分 |
会 場 | 大阪教育大学天王寺キャンパス (大阪市天王寺区南河堀町4-88,JR大阪環状線寺田町南口西へ5分) |
<基調講演> | 「新学習指導要領で求められる新しい理科(化学)教育のすがた」 林 誠一(国立教育政策研究所教育課程調査官) |
<パネルディスカッション> | |
林 誠一(国立教育政策研究所教育課程調査官) 村上忠幸(京都教育大学) 内田吉彦(大阪教育大学附属高校平野校舎) 寄木康彦(神戸市立本庄中学校) 原田勝之(亀岡市教育研究所) |
終了後に懇親会を持ちますので,そちらにもご出席くださいますようご案内申し上げます。
参 加 費 | 500円(資料および懇親会費,学生は無料)) |
申込方法 | 「化学教育サロン」と標記し,氏名,所属(所在地,電話)を記載し、葉書, Fax, E-mail等で下記宛お申込み下さい。当日参加でも結構です。 |
連絡先 |
〒612-8522 京都市伏見区深草藤森町1 京都教育大学 村上忠幸 |