Q105★どうして酸化銀は加熱すると酸素と銀に分解されるのですか? 普通加熱すると(銅+酸素→酸化銅 のように)酸化するのに、どうして酸化銀は分解されるのですか? 銀を酸化したら酸化銀になりますか?

酸化銀と酸化銅のを加熱したときの違いの質問ですね。

どのような物質も、温度を上げていくと分解します。分解する温度は、物質によって違っていて、高い温度で分解する物質は耐熱材料(温度が高くなるようなところでつかう素材)として使われます。

酸化銀と酸化銅では、この分解温度が違います。酸化銅の方が高い温度で分解するのです。分解温度より低い温度で加熱すると、金属は酸素と結合して酸化されますが、それより温度が高くなると分解します。

なぜ、酸化銀と酸化銅では分解温度が違うかというと、イオン化傾向というのを学校で習っていますか?金属によってイオンになりやすさ(酸化のされやすさ)が違っています。銅の方がイオンになりやすいので、酸素と結合しやすく、高い温度まで酸素を離さないと考えたらよいと思います。


(TM) 2005/03/02