Q142★過冷却の実験がうまく出来ません。精製水を使い、-2度くらいの時に氷の粒を入れましたが全く凍りませんでした。どうしたら成功できるのでしょうか?実験のポイントがあれば教えて下さい。


  純粋な液体全体が同じ温度で冷却されていくとき,融点以下の温度でも液体状態を保つことがあります。これを過冷却といいます。その意味でいうと,ご質問の水は-2 ℃でも液体であったので過冷却状態になっていたということができます。
あるいは何か水の中にとけていたとすると,融点が低くなりますので-2 ℃でも凍らないかも知れません。
実験のポイントですが、まず、きれいに洗った容器を使って下さい。また,洗浄の最後には精製水で良くすすいでおいて下さい。また、後で入れた氷についても精製水でつくった氷を使って下さい。
 あるいは,液体全体が均一に冷却できていたかも問題になります。このような実験を行うときには液体を良く攪拌しておく必要があります。また,液体を入れた容器, たぶんガラス製の試験管などだと思いますが,これを直接寒剤にの中に入れて冷却すると温度が均一になりにくいので失敗しやすくなります。


(RN) 2005/08/19