Q212★紙を燃やす実験をしているのですが、いったい炎には何種類の色があるのですか?


色は連続的に変化します。例えば、虹は日本では7色と言いますがドイツでは4色、アメリカでは5色と表現されています。そういうことを前提にすると、炎には、全ての色が含まれている可能性があります。ものを燃やしたときに色が出るのには、大きく3つの理由があります。1つは、紙などを加熱することで、分子が分解して気体になり、その気体がさらに分解してラジカルというものに変化しま す。これがいろいろな色を出します。ラジカルの色は、青色であることが多いのですが、それ以外の色も出します。
また、酸素が十分に供給されないと、紙は炭に変化して、これが高い温度に加熱されると赤く光ります。このときの色も、温度によって変わってきます。
また、紙に金属のイオンが含まれていると、その金属特有の色(炎色反応)が現れます。
これらが組み合わさっていろいろな色を生み出しますから、色の種類を限定したとしても、一言で何色と何色があるとはいえません。

(TM)) 2006/08/11 - 2020/01/24