Q216★ぬれた紙に氷をのっけると、氷は紙にくっつくのですが、なぜぬれたプラスチックに氷をのっけてもくっつかないのですか?

 水は紙のセルロースなどの繊維の間にしみこんでいくので、ぬれた紙を氷にのっけると紙にしみこんだ水も氷になって、くっつくのです。紙の中に「氷のくぎ」がたくさん打ち込まれていると考えるとイメージしやすいでしょうか。一方、プラスチックには、水がしみこんでいくような隙間はなく、また、多くのプラスチックは水にぬれにくい性質をもっています。そこで、ぬれたプラスチックの表面の水は凍るときに氷にくっついていくので、氷の方に吸い取られるようになってしまい、プラスチックと氷とはくっつきません。


(TM) 2006/08/17 - 2020/01/24