Q222★27度の炭酸水と4度の炭酸水それぞれに同じ大きさの氷をいれ、泡の量を見た。私は、27度のほうが最初から空気がぬけていると思ったため、泡の量が少ないと予想したのですが、結果は、圧倒的に4度のほうが少なかったです。なぜですか? また、27度のほうの氷を取り出し、また違う27度の炭酸水に移し変えたら、さっきのように泡はたくさん出ませんでした。なぜですか?

 大変面白い観察をしましたね。4度の方が、炭酸水の溶解度(二酸化炭素が安定にどのくらい溶けるかという量)は、大きいので、4度の方がたくさんの泡が出ると予想したのはもっともです。しかし、炭酸水から泡が出る原因は、二酸化炭素の溶解度以上に無理矢理、二酸化炭素を溶かしてあるからです。炭酸水を作るときには、二酸化炭素の大きな圧力で溶かしてあります。もしも、二酸化炭素の溶解度しか溶けていないとすると、泡は出てこないはずです。もしも、27度の炭酸水と4度の炭酸水に同じだけの二酸化炭素が溶けているとすると、27度の方がより溶解度を超えて(過飽和といいます)二酸化炭素が溶けていることになり、その分泡が出やすいと考えられます。
27度の方の氷を取り出し、違う27度の炭酸水に移し替えたときに、泡があまりでなかったということですが、これについては、原因がわかりません。泡が出る量が少なくなったのか、あるいは、泡が出る速度が遅くなっただけで、出る量は余り変わっていないのか、そのあたりも調べてみる必要がありそうです。

(TM) 2006/08/18 - 2020/01/24