Q251★赤ワインを蒸留させて出てきたエタノールは、どうして赤い色じゃないのですか?


蒸留という操作は、気体になりやすいものとなりにくいものを分けるために行う実験方法です。
蒸留は、赤ワインなどを容器に入れて暖め、出てきた蒸気を、冷やして液体に戻し、別の容器に集めるというようにして行います。
赤ワインには、エタノール、水などとともに、赤色の色素であるアントシアニンという分子が含まれています。この赤色の色素は気体には大変なりにくいので、暖めても蒸気にはなりません。一方、エタノールや水は気体になりやすいので、蒸気になってこれを冷やすことでそれらを取り出すことができます。


(TM) 2006/09/20 - 2020/01/24