Q254★化学カイロで酸化が進むと色が変わりますよね?それはどうしてでしょうか? また一度温度が上がってから下がってくるのはなぜですか?


化学カイロは、金属の鉄が酸素と反応するときにでる熱を使って暖めるものです。鉄の色は鉄の電子状態によって変わり、酸化数が変わると鉄の電子状態が変化するため色が変わります。 使う前は、鉄の粉なので、黒い色をしていますが、酸素と反応すると酸化鉄(さび)となるので茶色に変色します。
鉄と酸素の反応で発生する熱量が散逸されていく熱量を上回っている間は温度が上がりますが、反応が弱まって発生する熱量が散逸される熱量を下回るようになると、温度は下がり始めます。鉄と酸素の反応はゆっくりと起こるので、触媒を使って反応が早く起こるように工夫されています。

(TM) 2006/10/17 - 2020/01/24