Q260★普通、液体から固体になるときは体積が小さくなるのに、水はどうして大きくなりますか。


水が氷になるときに体積が増えるのは、氷のなかでの水分子の並び方が隙間の多い構造になってしまうからです。それに対して他の物質では、固体の方が隙間の少ない構造になるので、固体になると体積が減少するのが普通です。
水以外で、固体になると体積が増えるものとしては、日常見かけることは少ないですが、ビスマス、アンチモン、ガリウムなどの金属があります。
また、隙間の多い固体として有名なものとして、ゼオライト(沸石類)と呼ばれる鉱物があります。これは、珪素、アルミニウム、酸素からできているものですが、細かい空隙がたくさんあります。工業的には洗濯石鹸などに入っており、石鹸の泡立ちをよくする働きがあります。

(MU) 2007/02/08 - 2020/01/24