Q267★学校でおこなった実験で、ガラス試験管の尻の部分を不完全燃焼状態〔黄色の炎〕で熱したら黒いものがついたのですが、試験管には何が付着したのですか? また黒いものがついたまま完全燃焼状態で熱したらだんだん黒いものがなくなりました。 この物質はもともとは何ですか? これはガスの燃焼についての質問と思います。 実験室で使われているガスは都市ガスと思います。主成分はメタン(約90%)です。 その他エタン、プロパン、ブタンなどが含まれます。 これらが完全燃焼(十分な空気(酸素)がある状態で燃焼)をすると、熱と共に、水蒸気(水)と二酸化炭素が気体となって生成します。 ところが、不完全燃焼(十分な空気(酸素)が供給されない状態で燃焼)では、上記の二つの気体の他に、一酸化炭素(気体)や炭素(固体、いわゆるスス)も生成します。そのため、試験管の底が黒くなったわけです。この黒いものは炭素(スス)ですから、もう一度、十分な空気(酸素)のある状態で燃焼させれば、徐々に燃焼(酸化反応)が起こり、二酸化炭素(気体)になっていくため、黒いものは減少していきます。 ここで言っている燃焼とは、物質が酸素と結合することを言います。 (HN) 2007/05/18 - 2020/01/24 |