Q287★学校で「レモンからクエン酸を結晶にして抽出する」という実験を行うのですが、その実験方法・操作の仕方がわかりません。教えてください。お願いします。


レモン1個には約4gのクエン酸が含まれています。レモンからクエン酸を取り出すには、レモン果汁に炭酸カルシウム(CaCO3)を加えて、クエン酸(C3H4(OH)(COOH)3)をクエン酸カルシウム(Ca3[C3H4(OH)(COO)3]2)として沈殿させ、ろ過したクエン酸カルシウムを硫酸と反応させて、クエン酸を分離します。化学反応式で表すと次のようになります。
2C3H4(OH)(COOH)3 + 3CaCO3 → Ca3[C3H4(OH)(COO)3]2 + 3H2CO3
Ca3[C3H4(OH)(COO)3]2 + 3H2SO4 → 2[C3H4(OH)(COOH)3] + 3CaSO4
実際の実験方法や実験操作については、日本化学会発行の次の雑誌に記述されています。
日本化学会「化学と教育」43巻4号239-240ページ(1995年)
「レモンからクエン酸(citric acid)の分離 ―酸をより身近に感じるために―」
また、「レモン果汁と卵殻を用いたクエン酸カルシウムの合成」の実験は次の雑誌に記述されています。
日本化学会「化学と教育」46巻5号323ページ(1998年)

(FT) 2007/08/30