Q294★卵はなぜ凍らないの? 凝固点降下と不凍水が原因だと思われます。 一般に、「水は0℃で凍る」といわれますが、純粋な水と氷の共存状態の温度が、(1気圧で)0℃です。氷は水の結晶で、水の分子が規則正しく並んでいます。水の中に塩や砂糖などが溶解しているとその温度が低くなります。これを凝固点降下といいます。卵は水の中にたんぱく質などが溶けていて、水の分子と強く結びついています。日本食品標準成分表によると 鶏卵(生)の可食部100g中に含まれる成分: 水分: 76.1g、たんぱく質: 12.3g 脂質: 10.3g 炭水化物: 0.3g 灰分: 1.0g とのことです。 このため、水の分子は水だけで規則的に並ぶことがなかなかできず、簡単には凍らないのだと思います。それでも長時間冷凍庫に入れておくと一部の水は少しずつ凍るのではないかと思われます。 (中にはたんぱく質や炭水化物との結合が強く、水としては凍らない水もあることが知られています。) (AK) 2007/09/13 |