Q319★ノボラックとレゾールを学習したときに酸触媒では付加反応よりも縮合が起こりやすくなり、塩基触媒では付加反応が起こりやすくなると知りました。どうして液性(酸性or塩基性)によって反応に違いがみられるのでしょうか? 両方の樹脂ともにフェノールとホルムアルデヒドとの反応で合成します。酸触媒を用いて反応するとノボラック樹脂が生成し,アルカリ触媒を用いて反応するとレゾール樹脂が生成します。 まず,酸触媒を用いると,ホルムアルデヒドは「 ![]() ![]() ![]() ![]() つぎに,アルカリ触媒を用いると,今度はフェノールの「-OH」が「-O ![]() ![]() ![]() 上記の通り,酸触媒においてもアルカリ触媒においても,付加反応と縮合反応のどちらか一方の反応しか起こらないというわけではありません。酸触媒においては,縮合反応が付加反応に比して起こりやすく,アルカリ触媒では付加反応が縮合反応に比して起こりやすく,前者からは「-CH2OH」含量の少ないノボラック樹脂が生成し,後者からは「-CH2OH」含量の多いレゾール樹脂が生成するのです。 以上の反応過程を図にすると,以下のようになります。 酸触媒を用いるとき ![]() アルカリ触媒を用いるとき ![]() (YN) 2009/02/06 |
![]() |