Q322★イオン反応式は化学反応式に含まれるのでしょうか?


化学反応式とは、物質の化学変化、すなわち化学反応を構成成分の化学式、ならびに元素記号と関係記号とを用いて表した式をいいます。化学反応式には、反応物・生成物の化学式のみならず、それらの化学式で表される物質の間での化学量論的な関係が示されます。
化学反応式において、反応しないイオンを省略し,反応に直接かかわっているイオンだけを示した反応式をイオン反応式といます。イオン反応式では、左右両辺で、各原子の数だけでなく、電荷の総和が等しくなるように書きます。

ですから、イオン反応式は化学反応式に含まれます。ただし、上に書いたように、イオン反応式は化学反応式が必ずしも示していない電荷に関する情報を含んだ式であるということになります。

例えば、
硝酸銀と塩化ナトリウムの反応を化学反応式で表すと
 AgNO3 + NaCl → AgCl + NaNO3 
ですが、「硝酸銀」ではなく、「銀イオン」の反応として化学反応式を書くとすると、
 Ag+ + Cl- → AgCl
というように、Ag+を用いたイオン反応式で表すことになるでしょう。

その他、反応がどのようにして起こるのかということを表す「反応機構式」というような化学反応式もあります。伝えたい情報に応じて、何種類かの化学反応式を使い分けることになります。

(TK) 2009/07/22