Q328★泡をほうっておくとどうなるのか、洗顔料を使って実験してみました。水にとけるみたいになくなってしまいましたがどうしてでしょうか。


洗顔料は、基本的には石鹸を水に溶かしたもの(石鹸水)です。
にごっている洗顔料は、水を少しだけしか使っていないため溶けていないように見えていたり、その他の水に溶けない成分が入っていたりして、そのように見えます。
もっと水を加えると石鹸は水に溶けて、石鹸水になります。
泡は、 石鹸水に空気が閉じ込められたものです。
ですので、泡の空気の周りは全て石鹸水のフィルムで出来ています。
泡を置いておくと、地球の引力に引っ張られて(重力で)、泡の上の方の石鹸水が、下の方にどんどん流れていきます。
とても薄い泡のフィルムの中を流れてますので、目ではなかなか見ることはできません。
石鹸水が流れ落ちてしまった周りでは、泡の中に空気を閉じ込めておけなくなり、空気は外に飛び出し、泡はその分小さくなったように見えます。
こうして、泡は上の方から徐々に小さくなって消えていきます。
水に溶けるというより、中の空気が抜けて石鹸水になったというのが正しいと思います。

(ST) 2009/09/01