Q340★ボルタ電池を作りました。銅版と、亜鉛板が手に入らなかったので亜鉛メッキ板を使い、酢、しょうゆ、紅茶、麦茶、塩水、水、砂糖水で起きる電力の大きさを調べました。一つでは電子メロディーがながれなくても、二つ三つと直列にすると、すべての場合でメロディーが流れました。しかし仕組みについて調べてみると、水、砂糖水、麦茶などは電解質となり得ない気がします。微量ならば、水でも電気が作れるのですか? それとも実験の仕方に何かいけないところがあるのでしょうか?


大変鋭いご質問です。おっしゃるとおり、純粋な水は非常に電気を通しにくく、また、砂糖水などは、普通、電解質溶液には分類されません。しかし、実際には、大気中の二酸化炭素が溶け込んで炭酸になり、希薄な酸性の電解質溶液になっていることが多いのです。さらに、水道水自体にもミネラルなどさまざまな不純物の電解質が溶け込んでいます。そのため、ボルタ電池の溶液として用いることができたのだと考えられます。

ボルタ電池の起電力は一般の乾電池に比べて小さいため、「電子メロディー」の動作電圧を得るためには、複数を直列にする必要があったのでしょう。

(HS) 2011/08/22