Q35★水から再結晶した硝酸カリウムを水から分離する時は何の器具を使うのですか?


いろいろな混合物に対して、いろいろな分離の方法があります。高校の化学の教科書によく紹介されている分離の方法には、ろ過、蒸留、再結晶、抽出、クロマトグラフィーなどがあります。ご質問の「硝酸カリウムを水から分離する」のは、固体と液体との分離になります。これを固液分離といいます。固液分離のもっとも一般的な方法が、『ろ過』ということになります。ご存知のように、ろ過には、ろ紙とロートを使います。また、ロートたて、ガラス棒、洗びんなどもあれば便利です。操作は簡単ですが、取り扱っている化合物によっては、いろいろと注意を払ったり、工夫をする必要が出てきます。「硝酸カリウムを水から分離する」場合には、再結晶させた時の水温と同じくらいの冷水で洗うのがいいかもしれません。洗う水の温度が高すぎると結晶が再び溶けてしまう危険性があります。また、ろ紙にもいろいろな種類のものが市販されています。目のあらさ、表面の化学処理の方法、灰分含有量などが異なっており、場合によっては、目的にあったろ紙を念入りに選ぶ必要もでてきます。「硝酸カリウムを水から分離する」場合には、一般あるいは標準の定性ろ紙でよろしいかと思います。


(KT) 2004/01/05