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Q379★電池、電気分解に関する質問です。電池の極板間(正極板と負極板、陽極板と陰極板)の距離によって、その電池の内部抵抗が変わるらしいのですが、その理由がよく分かりません。 図1に単純な電気回路を示します。電流(→)は正極から負極へ、電子は負極から正極へ流れます。一方、電池内部では、電流は負極から正極へ流れることになります。電池内部での電流の流れは、電子ではなく電極間の電解質水溶液中の荷電粒子であるイオンが担うことになります。導体中の電子の流れやすさ(電気抵抗の逆数)は、導線の長さに反比例し、導線の断面積に比例します。すなわち、導体の電気抵抗は、導線の長さに比例し、導線の断面積に反比例します。電池内のイオンの移動のしやすさ(しにくさ)も同様に考えることができます。 図2に電池部分を模式化した回路を示しました。正極と負極で挟まれた円柱部分は導線と見なすことができます。電極間の距離が長い(遠い)ほど電池内の電気抵抗(内部抵抗)は大きくなります。また電極の面積が大きいほど、電気抵抗(内部抵抗)は小さくなります。 図1 図2 高3 (MK) 2020/05/11 |