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Q411★酸化銀を加熱すると酸素と離れるのに酸化鉄は酸化するのですか。 酸化銀と酸化鉄の違いとして、酸素と金属の結びつきの強さ(結合力)に関係しています。酸化銀は、加熱すると、銀と酸素との結合力が強くないため,加熱によって与えられたエネルギーにより銀と酸素との結合が切れます。そのことで、銀と酸素になります。 一方で、酸化鉄は、結合力が酸化銀と比べ非常に強いので、加熱しても酸化鉄のままとなります。 鉄と酸素の結合力が強いことが分かる良い例として、鉄は、常温の空気中に水と共に置いておくと表面が錆びてきます。 この赤褐色が酸化鉄ですが、鉄と酸素の結合力は非常に強いので、常温でも(特段のエネルギーを与えなくても)「酸化」という化学反応により酸化鉄が生成されます。 化学反応式は、以下の通りです。 Fe + (3/4)O2 + (3/2)H2O → Fe(OH)3 ちなみにご質問に記載されている「酸化鉄は(加熱しても)酸化するのですか?」という点は、少し違うということも指摘させて頂きますね。 酸化鉄はすでに酸化されているので、加熱してもそれ以上酸化しません。 逆に言えば、酸化鉄がそれだけ安定という事とも考えることができます。 中2 (TN) 2024/06/26 |