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Q435★友達と合同で、硬水と軟水の違いについて調べ、ティーバックを使ったお茶の溶けやすさの実験をしました。軟水よりも、硬水の方がお茶がたくさん出てきました。それはなぜなのでしょうか?

軟水と硬水でのお茶の溶けやすさの実験ですが、似た実験が報告されていました。(下記URLを参照)

論文によれば、『硬水よりも軟水のほうがカテキン(苦み・渋みの成分です)はよく溶ける』と報告されています。
ただし、『お茶の色は硬度が高くなるほど、濃くなって黄色味は強くなった』とも報告しています。
つまり、硬水ほどお茶が濃くなるが、味は薄くなるようです。

さて、質問では「硬水のほうがお茶がたくさん出てきた」とありますが、お茶には様々な成分が含まれています。
したがって、色の成分、味の成分などの違いで、溶けやすさも違っている可能性がありますね。
興味があれば、においや味など、五感をつかった調査をするのはどうでしょう?
なぜ?の理由を知ることももちろん重要ですが、ひとつの現象のなかに含まれる多くなぜ?を
みつけるのも化学の醍醐味です。

文献
日本調理科学会誌 2016, 49, .3, 216-222
「水の硬度が緑茶浸出液に及ぼす影響」
<https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/49/3/49_216/_pdf>


中1 (KA) 2025/09/02