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Q436★マグネシウム単体の骨格式や球棒モデルが見つかりません。何かとくっついているものなら見つかるのに単体だと出てこないのはなぜですか?

マグネシウム単体は金属に分類されます.
金属は,一般に,10の23乗個ほどの対応する原子が,規則的に,隙間が極力少なくなるように詰まったぎゅうぎゅう詰め状態になっています.
ビー玉を箱の中にできるだけ沢山並べる様子を想像してください.
この時,原子がぎゅうぎゅう詰めになっているので,原子核まわりを自由に飛び回る電子(自由電子)は,一つの原子に束縛されることなく,全ての原子核まわりを渡り歩くことができます.
自由電子が渡り歩く結果,隣り合う原子同士はゆるく結合しているように見えます.
このようなゆるい結合を金属結合と呼びます.

ゆるい金属結合は,例えば水分子H-O-HにあるO-H結合のような明確な結合(共有結合)ではないので,ball-stickモデルのstickを用いて表わしません.

金属マグネシウムのMg原子の並び方は,骨格(結合)で表すのではなく,原子の中心位置の並び方の規則性(結晶格子)で規定します


中3(DI) 2025/10/20