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| Q444★塩基性の水溶液(実験で使うpHの低いもの)に触れるとヌルヌルする原因は何でしょうか?検索すると以下の二つの意見が多かったです。1.塩基がタンパク質(皮脂)を溶かし、ヌルヌル感じさせる。2.皮脂がNaOHと鹸化し、グリセリンと脂肪酸ナトリウムを生成する。これはどちらが正しいのでしょうか。また、実験で使うものに触れた際は、加熱が必要な鹸化が行われているのでしょうか? 水酸化ナトリウム水溶液に触れると皮脂が分解して、脂肪酸のナトリウム塩(つまりセッケンの成分)が生成するためにヌルヌルする、という説明は、おっしゃる通り定説としてしばしばなされています。一方で、油脂のけん化は、加熱などの比較的激しい条件下でなくては、極めてゆっくりとしか進行しません。ここに矛盾を感じた、というご質問だと理解しました。 この現象は、おそらく以下のように説明できます。人間の皮脂には、高校の教科書に出てくる油脂のようなエステルだけではなく、脂肪酸が多く含まれています。脂肪酸は酸性もしくは中性条件ではカルボン酸部位がプロトン化されており、一般的に水に溶けない油の性質を示します。しかし、水酸化ナトリウム水溶液中などの塩基性条件下では直ちに酸塩基反応が進行して、脂肪酸のナトリウム塩、すなわちセッケンが生成します。つまり、塩基性水溶液に触れた瞬間手がヌルヌルする原因は、皮膚の成分と水酸化ナトリウム水溶液の素早く進行する酸塩基反応によって生成したセッケン(脂肪酸のナトリウム塩)であると考えられます。 -- 高3 (DT) 2026/02/20 |
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