Q59★葉の色はなぜ、変わるんですか?


植物の葉の色が季節によって変わる理由ですか。
植物の葉は、太陽の光を使って、炭水化物という栄養をつくる大切な働きをしています。それを行っているのが緑色をした葉緑体というものです。植物は春から夏にかけて太陽の光をいっぱい浴び、栄養をたくさんつくることができます。この季節の葉は緑色ですね。
植物は,秋になって太陽の光が弱くなるころには、もう十分に栄養をため込んでいますので,これ以上栄養をつくる必要がなくなります。そこで、葉緑体が要らなくなるので、緑色が薄くなります。太陽の光は栄養をつくるためのエネルギーを与えてくれる大切なものですが、その一方、生物の体を傷つけることも起こします。そこで、葉には、直射日光から生物を守ってくれるカロチンという黄色~赤橙色の物質(にんじんなどにはいっている)が含まれていて、葉緑体がなくなると、カロチンの色が目立つようになり、葉の色が黄色く見えるようになります。また、アントシアニンという花びらの色のもとになっている物質の赤い色が見えることもあります。



(KK) 2004/07/28 - 2018/11/06