Q83★「砂時計」のことについて、調べています。でも、なかなか「砂時計の仕組み」がわかりません。一般的な砂の種類、砂と時間の関係などを教えて下さい。


砂時計の中に入っている「砂」をじっくり観察して下さい。
小さいまるい粒ですね。しかも全部おなじ大きさのはずです。
まるくておなじ大きさ,このことが大切です。

こんどは,砂時計のかたちですが,二つのまるい部分と,その間にある,くびれた部分からできています。
このくびれた部分は砂の粒,数個分の大きさです。

砂の粒が全部おなじで丸いと,このくびれた部分を,たとえば一秒間に,とおることができる砂の粒の数は一定になります。

仮に砂の粒の数が全部で1000個あり,くびれた部分を1秒間にとおることができる砂の粒が10個であれば,上になった丸い部分にある砂が,すべて下に落ちるまで100秒かかることになります。この時間は常に一定です。
だから時計としてつかうことができるのです。

砂時計で計ることができる時間は,このように,中に入っている砂粒の数と大きさ(直径),くびれた部分の太さで決まっているのです。

砂の粒をいちいち数えるのはたいへんですが,全部おなじ大きさであれば,重さ(質量)をつかうことができます。

つかうことができる砂は,ある程度より小さく,丸い粒をしたものであればなにでもつかうことはできます。

一般的に使用されている砂の種類は、珪砂、砂鉄、シリカゲルの微粉末などです。

(RN) 2004/08/28 - 2019/11/15