Q222★水の中にはどのくらい酸素が含まれていますか。またその水の中に二酸化炭素は含まれていますか。


酸素の飽和溶解度(水の中に溶けることができる最大酸素量)は圧力や水の温度などによって変化します。
1気圧下、20 ℃では1 cm3の水に0.031 cm3の酸素が溶けることができます。このことから、水中に含まれる酸素の量は微量であることがわかります。同様に、二酸化炭素にも飽和溶解度があり、1気圧下、20 ℃では1 cm3の水に0.88 cm3の二酸化炭素が溶けることができます。すなわち、酸素よりも二酸化炭素の方が水に溶けやすいと言えます。
二酸化炭素については上で説明したようにそのままの状態でもごく微量水に含まれますが、別の形で二酸化炭素が水に含まれることもあります。
二酸化炭素を水にふきこむと、そのほとんどが炭酸水素イオンや炭酸イオンといったイオンの状態になります。
みなさんが口にするいわゆる炭酸飲料は、このような形で二酸化炭素が吸収されており、1リットルあたり、2-3 gの二酸化炭素が含まれているようです。
また、同じようなしくみで二酸化炭素は海にも吸収されます。
二酸化炭素は地球温暖化の原因と考えられている温室効果ガスのひとつでもあり、海にどのくらい二酸化炭素が吸収されているのか?
海に吸収されている二酸化炭素を原料として炭素からなる材料がつくれないか?
などといった最先端の研究も環境保護の観点から最近活発に行われています。


小5 (DK &YS) 2023/05/15