Q12★どうしてPVA(ポリビニールアルコール)に飽和水溶液を加えると、スライム(ゲル)ができるのですか? まず、写真1と写真2を見て下さい。5色の紙テープがひとかたまりになっています。どちらもほとんど同じように見えると思います。写真1 のかたまりは根気よくほぐしていくと写真3のようにバラバラにすることができます。ところが、写真2 のかたまりはバラバラにすることはできません。なぜなら、それぞれの紙テープを何カ所か糊(のり)でくっつけているからです。写真1はスライムになる前のポリビニルアルコール(PVAです)の状態をあらわし、写真2はスライムの状態をあらわしています。これを図で表すと図1になります。ホウ酸ナトリウム(質問には「飽和水溶液」とありましたが、これは「ホウ酸ナトリウムの水溶液」のことだと思います)が糊となってポリビニルアルコールの紙テープをくっつけていて、スライムがネットワーク構造をしていることが分かります。このようなネットワーク構造のために、スライムは元に戻ろうとするゲルの性質(弾性といいます)を示します。 (AH) 2003/02/26 |
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写真1 |
写真2 |
写真3 図1 |
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