Q153★音の速さの実験をしたのですが、晴れている日より雨の日の方が、音の伝わりが速かったのですがどうしてでしょうか?


 音の伝わる速度は、湿度が大きくなるとわずかですが、速くなります。晴れている日よりも雨の日の方が、湿度が大きいので、音は速く伝わります。
 音の速さは、次の2つの量に関係しています。1つめは、空気を注射器などに入れて押すと、押し戻す力がありますが、その強さです。2つめは、空気の分子の重さ(密度)です。湿度が高いということは、空気に水蒸気がたくさん含まれているということです。水と空気を比べると水の方が重いですが、水の分子1つと空気の成分である窒素や酸素の分子1つの重さを比べると、水の方が軽いのです。分子量が水の方が小さいということです。音は、空気の振動が伝わるのですが、軽い分子ほど速く振動するという性質があり、そのために、湿度の高い空気の方が速く振動し、その結果、音の伝わる速度も大きくなります。


(MH) 2005/08/29