Q217★なぜ10円玉がアルカリ性、酸性できれいになったのか? 油などが10円玉に付着するのに、なぜマヨネーズできれいになるのか? さびにくくする方法はないのか?

 10円玉の汚れは、大きく分けて二種類の物質からなっています。1つは、銅が酸素や硫黄などと反応した銅の塩、2つめは、油などの有機物です。銅の塩は、酸などによく溶ける性質があるのに対して、有機物は有機物の液体(油やアルコールなど)によく溶ける性質があります。マヨネーズは、有機物の油をたくさん含んでいる上に、酢酸という酸も含んでいるので、10円玉の2種類の汚れを両方とも取ることができます。
さびにくくするには、空気中の酸素と10円玉の表面が接触しないように、また、さびる化学変化を触媒する塩素イオンや水が10円玉に接触しないようにすることが有効です。たとえば、密閉できる容器に入れて、そこに、乾燥剤であるシリカゲルや酸素を除去する薬品を入れておき、放置するなどが考えられます。

(TM) 2006/08/17 - 2020/01/24