Q213★自由研究で、柑橘類の皮からオイルを抽出してみたいと思っています。調べたところ、簡易水蒸気蒸留方式というものがあるそうですが、ガラス管をバーナーであぶって穴をあけたりなど準備が大変そうでした。身近な器具(ホームセンターで手に入るものなど)を利用した抽出方法があれば教えてください。


それはね…


蒸(む)し器(き)を使った簡易蒸留装置(かんいじょうりゅうそうち)

ホームセンターで売っているようなものでみかんやオレンジの皮からオイルをとりだせるようなかんたんな蒸留器(じょうりゅうき)を作ることができないかというご質問(しつもん)ですが、図のような蒸(む)し器(き)を使ったものはいかがでしょうか。

どのぐらいのオイルがとれるかわからないのですが、これならうまくオイルをとりだせるかもしれません。
以下(いか)に簡単(かんたん)な実験(じっけん)方法(ほうほう)を説明(せつめい)します。

まず、蒸(む)し器(き)
のいちばん下の部屋(へや)にみかんやオレンジなどの皮と水をいれ、一番上の部屋(へや)にしずくをうけるおわんをおきます。次に、いちばん上の部屋(へや)にはふたのかわりに氷をいれたボウルをおいて、ボウルの下にしずくをつくりやすくします。ボウルでふたをしますので、なるべく小さい蒸(む)し器(き)を使うのがよいかと思います。
次に、蒸(む)し器(き)の底を熱(あつ)くし、水を沸騰(ふっとう)させます。しばらくすると、オイルを含(ふく)んだ水がおわんにたまるかと思います。蒸(む)し器(き)はヒーターのようなあたためる機械(きかい)がついてないものでもよいと思います。また部屋(へや)が三つある三段(だん)タイプの蒸(む)し器(き)のほうがしずくをたくさんあつめられるような気がしますが、二段(だん)タイプのものでもよいかもしれません。
なお、実験(じっけん)をする時には、やけどなどに十分(じゅうぶん)注意(ちゅうい)して、必(かなら)ずお父さんかお母さんなど大人の人と一緒(いっしょ)におこなってください。
ちなみに研究者(けんきゅうしゃ)が実験室(じっけんしつ)で、作った水蒸気(すいじょうき)蒸留(じょうりゅう)装置(そうち)で実験(じっけん)を行(おこな)うと、オレンジの皮100 gから約2.4 mLのオイルがとりだせる様(よう)です。


 

【用意するもの】
蒸(む)し器(き)(電気式(でんきしき)の二段(だん)か三段(だん)タイプ)、おわん、
ボウル(金属(きんぞく)でできているものか、耐熱(たいねつ)ガラスでできたもの)、氷
オレンジ1個分の皮を10個くらいに切ったもの

【実験(じっけん)方法】
 1. 蒸(む)し器(き)のいちばん下の部屋(へや)にみかんなどの皮をおき、水を入れる。
 2.
蒸(む)し器(き)のいちばん上の部屋(へや)にしずくを集(あつ)めるおわんをおく。
 3. 蒸(む)し器(き)のふたの代(か)わりにボウルをおき、ボウルに氷を入れる。
 4. ヒーターで蒸(む)し器(き)の底(そこ)を熱(あつ)くする。
 5. おわんにしずくがたまってきたら、熱(あつ)くするのをやめ、じゅうぶんに冷(さ)めたのを確認(かくにん)してからおわんをとりだす。

たまったしずくは、ぬらしたコーヒーフィルターなどに通(とお)すことで、オイルと水分(すいぶん)を分けることができると思います。
蒸(む)し器(き)がなければ、お鍋(なべ)でも同じことができます。この場合、おわんの下にマグカップなどを置(お)き、おわんが直接(ちょくせつ)加熱(かねつ)されないようにします。氷で冷(ひ)やしにくいですが、ボウルの代わりにお鍋(なべ)のふたを逆(さか)さ向(む)けにおいてもいいかもしれません。


 
 

(YO & HD) 2018/05/30