Q215★塩の結晶作りをしました。その時に塩を溶かした物に油を入れて実験するとそれだけモールが浮いてしずみませんでした。なぜモールは浮いたのでしょうか?


それはね…

「モール」を色んな色の毛が生えている針金と考えて良いでしょうか。

この質問に答えるために、初めに浮くための力「浮力(ふりょく)」の説明をします。
同じ体積で比較して、水よりも軽いものは水に浮くことができ、水よりも重いものは水に沈みます。これは、水中に置かれた物は、その物が押しのけた水の重さ(重力(じゅうりょく))だけ水から上向きに力を受けるためです。プールで使う浮き輪などは、空気が水よりも軽いから浮くことができます。浮き輪を無理やり沈めようとすると、ものすごい力を水から受けるでしょう。

モールの中心の針金は金属からできていて、同じ体積(たいせき)の食塩水より重いために食塩水の中に沈んだと考えられます。

食塩水の表面(ひょうめん)に油がある場合、モールの毛にたくさんの油がしみ込みます。しみ込んだ油は、モール全体の体積(たいせき)を増やします。油は強く毛とくっつくために、食塩水がその間に入り込むことができません。油は、まわりの食塩水よりも軽いために、油がたくさんしみこんだモールは、同じ体積の食塩水よりも軽くなったのではないでしょうか。そのためにモールは浮いたのでしょう。


小5 (JN & YY) 2018/08/27